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宙組『白昼の稲妻』

<第17回>

▽宙組公演『白昼の稲妻』
▽宝塚大劇場2003年
・・・・・・・・柴田侑宏
演出 ・・・・・・荻田浩一
作品紹介・・・19世紀前半パリ。劇作を志す青年貴族とフランスを追われた伯爵令嬢を軸に哀歓を描く。
作品評★★★★☆☆☆☆☆☆
鑑賞日・・・2005年2月1日

▽本筋に持っていくまでの前半部分が長ったらしく、シェイクスピアの“オセロー”を絡めながらも、ストーリーはありがち話で時に際立ったところもなし。

父と兄の復讐のためパリに帰ってきた花總まりさんと、かつての恋人和央ようかさんの思いはすごく分かりやすく、二人とも無難に役をこなしているようにも思えましたが、もっと時代背景を掘り下げて、貴族でありながら家を出て役者に進もうとしている和央の友人初風緑さんをはじめとする脇の人間模様も深く描いていけば面白くなるのになぁと感じました。

強いて良かった点を挙げれば、敵役を追い詰めるラスト場面の劇中劇だけは、外部で前衛的なダンスミュージカルを手掛けたりしている荻田演出らしさが出ていてスリリングでした。ぜも、全体のアンサンブルを考えると?な感じも...。







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